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がんばれ宮崎

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たいがい泣き虫な私ですが、今朝は本当に困ってしまいました。
世界陸上、女子マラソンの土佐礼子選手のレースに感動し、マスカラがうまく付けられなかったんです。

私は朝がとっても苦手なので、早朝のマラソンなんて全く興味がありませんでした。
それでも朝8時頃起きると、母が好きなので我が家のテレビはマラソンが映っていました。それで仕事に行く支度をしながら、「一生懸命見る」っていうよりも「なんとなく視界に入ってくる」程度の見方をしていたんですが、先頭集団に日本人選手が土佐礼子1人になった頃からでしょうか、化粧をする手が止まり、もう画面に釘付けになってしまいました。

画面からも伝わってくる、大阪の暑さ。誰が勝負をしかけてくるかわからない、緊張感。

ついにヌデレバ(ケニア)が勝負をかけ、ラストスパート。

ヌデレバ・・・アテネオリンピックで野口みずき選手が金メダルを獲得したとき銀メダルだった選手ですよね。あの時、先頭に立った野口をヌデレバが「ヒタヒタ、ヒタヒタ」を不気味に追い上げてきて、もう私はいても立ってもいられなかったのを思い出しました。
アテネでは5位に入賞したもののそのずっと後ろを走っていた土佐礼子選手でした。

土佐は39キロ手前で先頭集団からいったん遅れかけました。私もここで「もうだめか・・・」と思いましたが、土佐は諦めませんでした。そこから持ち直し40キロすぎに3位に上がる驚異の粘りを見せてくれました。2位の中国・周春秀を視界に捉えた時、中継アナウンサーは「ひとつでも良い色のメダルを目指して頑張れ」と言いましたが、解説の増田明美さんは「土佐さんはきっと、今でも金メダルは諦めてませんよ!」と言いました。土佐の走りは本当にそんな走りだったんです。

マラソンはよく、人生に例えられますが、今日の土佐さんのレースは私に自分の人生を振りかえらせるものでした。「もうだめかもしれない」と思ったとき、簡単に諦めてはいないか。一番苦しいとき、さらにもうひとがんばりが出来ているか。それが出来たとき、土佐選手のように一番欲しかった色のメダルでなくても、さわやかな笑顔を見せることができるのでしょう。