航宙日誌
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がんばれ宮崎

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営業時代に、文教市場を担当したことがあります。
都立の職業高校のPC導入は1ヶ所当たり50台導入という大口物件であり、各社色めきあっていました。しかし、ほとんどNECと富士通が浸透していて、都庁の教育庁に行っても、東芝を相手にするという雰囲気すらありませんでした。その中で商業高校が4校、導入を決めてくれました。おかげで初めて社内表彰をもらうことになります。
学校への個別訪問はあいさつ程度、提案書と入札でした。エアコンを提案したのですが、これは不公平ということで認められませんでした。東芝は家電もありますので、エアコンを入れることは容易です。というのもこの頃の都立高校はエアコンなどなく、しかし、実際には50台のデスクトップパソコンが稼動すると室温はかなり上昇します。冬はいいのでしょうが、夏場はたいへんです。先生方には受けたのですが、教育庁より提案に空調を入れるなという御達しがありました。

荒川商業高校は東芝を選んでくれた学校ですが、東芝を選定した理由のひとつにワープロ機能でした。ワープロ検定がはじまっており、東芝のワープロ専用機はトップシェアだったこともあり、そのソフトウェアを搭載した東芝のパソコンはパソコンの取得に加えて、ワープロ検定に有効という判断だったのです。というのも、東芝のワープロソフトはワープロ専用機のキーボードが付属しており、キーボードを付け替えるとワープロ専用機になってしまうのです。現在はワープロ専用機はその役目を終えましたが、当時はこれが受けました。
荒川商業高校に佐藤先生と言うかたがいました。この方は情報処理の教科書を書かれたり、役員をされたりとすばらしい方でしたが、荒川商業が好きで転校拒否をしているので出世しないといううわさのある方でした。この先生にはとてもかわいがっていただきました。お酒のお好きな方で、午後3時ごろ授業の後に呼ばれ打ち合わせのあと、早い時間から飲みに行っていました。先生のアパートで飲んだこともあります。その縁で新世界というすばらしい居酒屋を知り、結局今、わたしの家はその近くにあります。
残念ながら、十数年前に佐藤先生はがんでなくなりました。

都立大にもシステムを入れました。
UX700というUNIXのコンピュータにイーサネットLANでパソコンをぶら下げたシステムです。パソコンの習得もできるし、UNIXの勉強もできるというものです。ところが提案書が先走りすぎて、実現できていない機能を入れていたのです。これは工場に怒られました。工場にあやまりに行き、どやされました。結局はなんとか収まり、導入も無事完了です。

この頃、東芝のパソコンに変化があります。IBMPCの互換機の販売プロジェクトがスタートしたのです。