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This is the archive for 16 July 2008

台北と宮崎を結ぶ定期便が就航。さっそくこれを利用して、台湾の旅に行って参りました。
結論から言って、「サイコー」です!今までの4回は、朝5時頃の高速バスで福岡からの発着、または、車で福岡空港まで行くという体力的に辛い行き方だったので、自宅から15分の宮崎空港から出発できるっていうこのラクチンさは、もう何物にも代え難いと思います。
台湾に少しでも興味のある方は「行くべし!」です!

 今回の台湾の旅は6月18日〜22日の4泊5日。これまでで最も長く、そして、初めての台湾1人旅でした。大きな空港ですと、チェックインから荷物のX線検査、出国手続きと時間がかかりますが、ここは宮崎。出国手続きをする人の数もこのエバー航空の呉越同舟の人たちのみでとてもスムーズでした。

登場口にはささやかながら免税店もあり、宮崎の旅を終え台湾に帰るお客さんでごった返していました。



宮崎のお土産物もたくさん並べられていました。良い宣伝になりますね。
乗客は、8割方が台湾の方だったと思います。満席ではなく、少し余裕がありました。

そして定刻の午前11時半に出発。上空に上がり機内食が配られます。私は着いてからたくさん食べたいので、軽い昼食がわりに半分ほど食べました。そして、食後のコーヒーなどを飲んでいると、ほどなくして台湾上空です。眼下には豊かな緑の大地、そして、ところどころに農業用水のため池が見えました。



予定より30分近くも早く、桃園国際機場に着陸。イミグレーションが少し混んでいましたが、順調に入国。今回も台湾新幹線で台北駅に向かいました。


初日の夜は、前回仲良くなった台湾人の女の子、ワンちゃんと食事しました。前回惚れ込んだ「しじみの醤油漬け」をもう一度食べたくて、「欣葉(シンイエ)」に行きました。



他にも「大腸(その名の通りホルモン)」や「空芯菜炒め」などビールのおつまみにぴったりのお料理、
そして今回初めて「とこぶしの炒め物」を頂きました。



台湾のとこぶしは、アワビかと思うくらい大きい!だけど身がとっても柔らかくて味があり、内臓(?緑色のところ)がトローリとしていて、たまらないおいしさでした。もちろん、しじみも期待通りトローリ、ニンニクの刺激が食欲に火をつけます。初日の夜を飾るにふさわしい豪華なお食事でした。

ホテルの周りは日本人出張者などにも人気の「林森北路」という夜の繁華街。ここにはカラオケやさんもたくさんあり、大流行。ワンちゃんとカラオケに行こうということになり、このあたりで一番おしゃれなお店に連れて行ってもらいました。まるでホテルかと思うような豪華なフロント。ビルがまるごとカラオケやナイトクラブになってるそうです。



カラオケにはもちろん、日本語の歌もたくさん入っており、(かなり古いけど)ワンちゃんとピンクレディの「UFO」を一緒に踊って歌ったりしました。ワンちゃんがUFO知ってるなんてびっくりしましたが(笑)。

今回の宿は、「緑峯大飯店」という地下鉄「雙連」駅近くのビジネスホテルです。台湾のホテルは総じて古いところが多いのですが、ここは改装してあり、清潔で快適でした。クーラーも温度調節が出来ますし、バスルームもキレイ。



精力的に動き回るには睡眠がとっても大事です。ベッドも広く、軽い羽布団のおかげで気持ちよく熟睡でき、かなりポイント高い宿でした。

(明日に続く)

*** 2008/06/23 ***

台湾旅行記2日目です。
まずは、よしだあいみの「現地人化」必修アイテムとして、『悠遊カード』を紹介します。



台北にはMRTと呼ばれる地下鉄が走っており、市内をおおまかにカバーしています。
料金も非常に安く、距離によって20元(およそ72円)〜65元(およそ234円)でいろいろなところに行けます。今回は1人で移動することも多く、タクシーは不経済かと思い、できるだけMRTを利用することにしました。
そこで活躍してくれるのがこの『悠遊カード(ヨーヨーカ)』です。
要するに首都圏の「SUICA」みたいなもので、いちいち切符を買わなくても自動改札機にタッチするだけで通れ、さらに、乗り換えは割引になります。
これでバスにも乗れます。
言葉がわからなくて切符を買うのに苦労する私には超スグレモノです。
料金は始め500元を払い、そのうち100元がデポジットです。帰国時使い切れなかった時は、払い戻ししてくれます。その際には手数料20元が引かれて帰ってきます。もちろん足りない時にはチャージすることもできます。
このカードを持っているのが誇らしくて、会う台湾の友だちみんなに自慢しちゃいました。

さて、台湾2日目の朝です。台湾の朝ご飯は独特で、メニューも充実、とってもヘルシーということで、ホテルの朝食はパスして、近くの豆乳屋さんに朝ご飯を食べに行きました。



私のお目当ては『豆漿』です。台湾の人は豆乳が大好きで、冷たくて甘い豆乳、塩味をつけた温かい豆乳などいろんな飲み方、食べ方をします。私はその中でも『鹹豆漿(シェンドウチャン)』が大好きで、これが食べたくて台湾に通っていると言っても過言ではありません。



温めた豆乳に、お酢や調味料で味付けがしてあり、「油條(ヨウティャオ)」というパリパリの揚げパンが入っています。はじめはスープ状の豆乳が、徐々におぼろどうふのようにもろもろとした形に変わって行き、いかにも体に優しい味もさることながら、この変化が最後まで飽きさせないのです。これで22元(およそ80円)は安い!
これと合わせて、大根餅や台湾のおにぎり「飯團(ファントン)」などを食べるのが典型的な台湾の朝ご飯だそうです。私は初めて「葱油餅」というのを食べました。小麦粉の麺麭みたいな中にタマネギがたっぷり入っていました。地味なお料理ですが、これもとってもおいしかったです。

ホテルから最寄りのMRTの駅「雙連」へ歩く途中に「中山北路」という大きな道路を横断します。台湾の歩行者用信号はとってもかわいくて、青は人がてくてく歩いている形です。



日本のいわゆる「パカパカ」は、今まで歩いていた人が駆け足になるのです。動画でお見せできないのが残念です。そして、お国柄かなと思うのは、青の残り時間が表示されていることです。日本だったら赤の待ち時間が表示されますよね。
台湾では車はアメリカと同じ右側通行。歩行者が青信号で渡っていても、右折のバイクや車がどんどんつっこんできます。青だからって油断してはいけないのです。こればっかりは自己責任で、命は自分で守らないといけません。

なんとか無事にMRTの駅にたどり着いて、悠遊カードで颯爽とホームに。ここでも日本と違う表示があります。



日本では次の電車が来る時刻が表示されますが、台湾では「次の電車が来るまでの時間」が表示されます。改札の手前にも表示されるので時計を確認しなくても、急いで間に合わせることができて便利です。プラットホームは「月台」と書かれています。
台湾の地下鉄はそんなに入りくんでいないので、乗りこなすのは簡単だと思います。
ちなみに、ホームや電車の中で飲食は禁止。かなり厳重で、見つかると罰金だそうですのでご注意を。ちなみに、ガムすらいけないそうです。台湾の人は何でもテイクアウトしますが、MRTの中ではひたすらガマンガマン。



さあ、2日目の目的地、台湾政府の中枢「総統府」に向けて電車は出発しますが、続きはまた明日。

*** 2008/06/25 ***

朝食を済ませ、2日目まず最初の目的地は、台湾政府の中枢「総統府」です。詳しくは『台湾アドレナリンの旅』に書きましたが、1919年、まだ日本が台湾を統治していた時代に、「台湾総督府」として建設された歴史的建造物です。平日の午前中だけ1階の展示スペースのみ見学が出来るということがわかり、訪れました。


総統府。「アブラスギ」という台北では珍しい
南部の木が植えられています


見学の入り口は建物の裏側になります。銃を持った兵士が立っていて、ものものしい雰囲気です。パスポート、もしくは写真入りのIDの提示を求められます。北京語がわからなくても、日本語通訳の方がいるので大丈夫です。カバンやカメラ、携帯電話などは持ち込み禁止です。カバンは預け、貴重品だけを持って中に入ります。
他にも台湾人の団体や日本人の旅行者などがたくさんいました。私たちには日本語のボランティアのガイドさんがついてくれました。
その方は日本統治時代を経験されている方で、日本語もとってもお上手。まず始めに案内されたのは、1895年〜1945年までの日本が統治していた、歴代の台湾総督の顔写真がずらりと並んでいるパネルです。第1代樺山資紀(かばやますけのり)から第19代安藤利吉(あんどうりきち)までの歴代の総督の出身地から任期、それぞれの目立った功績などをとうとうと話してくれました。その詳しいこと!ゆうに15分はそこで時間を費やしていたかと思います。後から来たグループがどんどん私たちを追い越していったほどです。

その後、建物の図面や当時の写真を見ました。総統府を空から見ると「大日本」の「日」の形をしているということを初めて知りました。2つの中庭があり、李登輝総統時代に木が植えられ庭園として整備されていますが、当時は馬車や自転車置き場だったという話。建物の特徴として、建物の角かどには八角形の部屋が作られていること、これは建物の強度を高めるためと、そこが喫煙室として使われていて、実用的だったこと、さらに上の階から下まで滑り台方式のゴミ捨てダクトが備えられていて、当時はすごく斬新なアイデアだったなど、興味深い話がたくさん聞けました。

また、私が台湾に行くたびに、知り合ったいろんなおじいさんたちから聞くような話、つまり「当時の日本人は台湾人に教育を与えてくれた、そして台湾には生活の基盤である水道や道路、病院などを整えてくれた、今の台湾の発展があるのは、日本時代のおかげだ」と熱っぽく語ってくれました。更に、「日本人の先生方は、本当に愛情を持って生徒に接してくれた。それはまるで、親子の関係と言ってもいいくらいだった。」と言いながら涙ぐまれた時には私ももらい泣きしてしまいました。

その他、台湾全土に残っている日本統治時代の建築物の模型が飾られており、ガイドさんは「今の日本よりも当時の建物がたくさん残っていて、今も駅とか博物館とか、いろんな形で活用され、台湾国民に親しまれているよ」と誇らしげでした。

本来は1時間で見学を終えないといけないそうですが、私たちのグループはずいぶんオーバーしていました。熱のこもった案内をしていただき、総統府を出る頃には私はなんだか、当時の台湾の人と日本人の心の結びつきを深く感じ、感動を覚えていました。そして、「当時の日本人に比べてお前たち今の日本人のなんと情けない事よ。もっとしゃんとせえ!」と喝を入れられているような気持ちにすらなりました。学校で学ぶことの出来ない生の歴史を聞くことができて、とても良い経験でした。

ちなみに、皆さんご存じのように最近台湾では民進党の陳水扁総統から国民党の馬英久総統に政権が交代しました。その影響で、いろいろと変化が起こっています。例えば、陳総統時代は年に4回ほど、総統府大開放の日が設けられていて、全館を見学でき写真も取り放題だったそうですが、今後それも見直されるかもしれないということです。これは変えて欲しくないなあと、祈るばかりです。

今回は写真を撮ることができなくてとっても残念でした。
明日はお昼ご飯編!おいしそうな写真が出てきますよ(笑)

*** 2008/06/26 ***

総統府で感動で胸がいっぱいになった私。
でも総統府を後にした途端、現金なもので、お腹が空いてきました。
そこで、台湾にいたら必修科目、「小龍包」を食べることにしました。

「永康街(ヨンカンジェ)」という街角にはたくさんの小龍包、その他の名店があります。
世界的に有名な「鼎泰豊(ディンタイフォン)」の前でタクシーを降りました。ご覧下さい、この黒山の人だかり!食事時にはかならずこの混雑です。



一度は行かれ、ここを基準に他の店の味を食べ比べてみるのもいいかと思います。しかしお昼時や夕食時は最低でも30分以上待たなければ入れません。ただ、観光客は慣れているので、わざわざ旅行会社のオプショナルツアーなどに申し込まなくても、充分行けると思います。

私は鼎泰豊にはこだわらないので、近くの「群香品(グンシャンピン)」という小龍包の専門店に行きました。ここは結構庶民的なお店で、地元の人もよく利用しています。
小龍包と野菜餃子、空芯菜の炒め物、そろそろお米も恋しくなっていたので、エビチャーハンを頼みました。

待っている間に、お店の入り口のオープンキッチンに行き、写真を撮らせてもらいました。



体の大〜きなお兄さんが器用に小龍包の皮を伸ばし、包んでいきます。「撮らせて」とお願いすると手を休めて素敵な笑顔を向けてくれました。



さて、ここの小龍包は、皮が薄いのにモチモチ、肉汁がたっぷり入っていてとっても美味。
どちらかというと少しこってりしているかもしれません。



ヤケドを警戒して、始めはレンゲの上でスープと中身を分解しながら食べていましたが、そのうち「えーい、ヤケドしたって本望だ!」と思い、豪快に一口で食べました。やっぱりそっちの方が美味しい!



次に野菜餃子がアツアツの蒸籠で来ました。皮が少し透明になり、中のニラの色が透けて見えていかにもおいしそう。小龍包がこってりしている分、こちらはさっぱり系で、ナイスなチョイスでした。

永康街と言えば、「冰館(ピングァン)」は外せません。お腹いっぱいでしたが、そこは別腹の不思議。鼻息荒く、憧れのマンゴーたっぷりトッピングの「マンゴーかき氷」を食べました。



宮崎の完熟マンゴー「太陽のタマゴ」に換算すると、1万5千円分くらいは軽くのせてあります。
実は、メニューとしては他にもイチゴ・キウイ・マンゴーの3食トッピングのかき氷とか、ミニサイズのマンゴーかき氷とかがありますが、私は迷わず「マンゴピン」です!
もうたまらなく幸せな気分になり、永康街を後にしました。

永康街には台湾名物の「担仔麺(タンツーミェン)」や「牛肉麺(ニョーローミェン)」、「刀削麺(発音はわかりません)」などのお店や、おしゃれなギャラリーカフェなどもあります。時間に余裕があれば、ゆっくり歩いてみるのもいいかもしれません。ただ、難点は、地下鉄の駅が少し離れていること、タクシー利用がおすすめです。


*** 2008/06/26 ***

胃袋を満足させた後、永康街から台北駅まで移動して、台北駅の真ん前のビルの地下にある「台湾故事館」に行きました。昔からのレトロな台湾の町並みが再現してある博物館みたいなところです。



年代はよくわからないのですが、日本語のポスターや看板などもけっこうありましたので、恐らく1900年代当初から戦後くらいにかけて・・・の感じではないかと思います。
映画のセットみたいに道があり、銭湯だったり、洋服やさんだったり、歯医者さん、床屋さん、交番、ひいては人形劇場、映画館、e.t.c・・・昔の人々の生活をしのばせるお店などが建ち並んでいます。ゆっくり歩いてショーウインドーを眺めながら、角を曲がると次はどんなお店があるのか、とっても楽しみでした。
また、そのお店の中には、フルーツパーラーや中華レストラン、駄菓子やさんなど、実際に営業しているお店もいくつかあり、楽しみを添えていました。



街角には小吃などの屋台があるし、赤いちょうちんが飾られている雰囲気の良いフードコートには、おやつにちょうどいい麺線などもあり、すっごく食べたかったのですが、さすがにお腹に隙間はありませんでした(泣)。


   学校がありました。子どもサイズの木製の机、イス
   黒板、オルガン・・・。私でも懐かしかったです
   


   教科書の展示。日本語の教科書もありました



   オート三輪。これもコレクションのひとつだそうです


聞くところによると、ここを経営しているのは民間の業者で、独自にコレクションしたものを展示しているのだそうです。一時は閉館の憂き目にもあいましたが、ちょうど1年前から営業再開しています。
入場料は250元(およそ900円)と少し高めですが、暑い日中、疲れてどこかで一休みしたいと言うときなどは、立地もいいし、つまみ食いもできるし、クーラー効いてるし、いいかもしれませんよ。古き良き時代の台湾にタイムスリップしてみてください。


*** 2008/06/28 ***

2日も更新をさぼってしまいました。さあ〜、気合い入れて書きましょう!(結構気力と体力が必要なんです)

前々からやってみたかったのが「淡水クルーズ」です。
台北市の西側を南北に流れている淡水河の河口まで下ると、フェリーが出ていて、絶好の夕陽スポットに行けるんです。
しかし、この日台北市内は夕方から夕立のような土砂降りの雨。夕陽はとても望めないかな〜とは思いつつ、次来たときご案内出来るからと思い、下見がてら行くことにしました。
MRTの終点「淡水」までホテル最寄りの駅から40分くらい。駅からずっとお店が建ち並んでいて、いろいろな食べ物やお土産物が売られています。
平日の夕方でしたが、かなりの人出がありました。
しばらく歩くとフェリーのチケット売り場がありました。
行き先は3カ所くらいあり、私は「漁人碼頭」という一番河口まで行くことにしました。こんな変な表記ですが、いわゆる「フィッシャーマンズワーフ」のことです。
料金は往復100元(約360円)。最終便の夜9時まで、15分おきに出ています。



これが今から乗るフェリーです。満席状態で出発。
チケットを買ってしまってから、「悠遊カード」が使えることに気づきました。残念!
クーラーの効かない蒸し暑い船室で小さな窓から景色を眺めながら、20分ほどで漁人碼頭に到着。
大きな美しい橋が架かっていて、ボードウォークが続いています。「漁人碼頭」という名前からは想像も出来ないほどロマンティックな場所でした。
この時もまだ、頭上には厚い雲に覆われ小雨がぱらついていましたが、
海の向こうに少しだけ雲が晴れているところがあります。
そこに一縷の望みをかけてみることにし、埠頭のすぐ前にあるおしゃれなカフェに入りました。



ここで、台湾で穫れたコーヒーを発見!!!「古抗珈琲」というのがそれです。日本統治時代に日本人が珈琲の木を数本植えたのがきっかけで、ひとつの産業として定着したそうです。前回台湾に行ったとき、空港で見つけて豆を買って帰りましたが、カフェで見たのは初めてです(そういえば、台湾に行ったとき喫茶店に入ること自体が少ないかも)。



台湾珈琲を楽しみながら夕暮れを待ちます。外にいる人たちはまだ傘をさしています。

ふと、窓の外が赤みを帯びました。水平線の上に、真っ赤な夕陽が顔を出したのです!私は店を飛び出し、夕陽を眺めました。



周りに人はたくさんいましたが、とっても静かでした。誰もが言葉少なに、夕陽を見つめていました。

しかし、台湾が私に見せてくれた粋な演出は、これだけではありませんでした。

数枚の写真を撮って、ふと反対側に目をやると・・・・・・ なんと!!!虹が出ているではありませんか!



日本にいるときも、しばらく虹を見ていません。それなのに、雨で夕陽をみることすら諦めていたというのに虹まで見せてくれるなんて・・・。いったい何のご褒美?
嬉しくて嬉しくて、虹を見ながら思わず涙がにじんで来ました。もう、完全に満足です。


陽が沈み、虹が完全に消えるまで、私はずーっと立ったまま、虹と夕陽を交互に眺めていました。そして夜のとばりが降りる頃、再び私に胃袋が空腹を告げていました(笑)。
次はいよいよ夕食編になります。お楽しみに!


*** 2008/07/01 ***

お待たせしました!感動の夕食編です。

この日は地元のサラリーマンや日本人駐在員に大人気のお店、
「好記担仔麺(ハウチイダンザイミェン)」です。
店内はレトロな装飾が施されていて、入り口には壁が無い、オープンな作り。入り口には新鮮な魚や貝、本日のオススメ料理などがディスプレーしてあり、指さしで注文してからテーブルにつきます。
とりあえずは、台湾ビールをオーダー。台湾には珍しく、瓶が凍るほど冷たく冷やしてあり、おいしかったです。



あ!ここにもありました、生シジミの醤油漬け!
欣葉で食べたのと負けずと劣らずのパンチのある味。
それから、脂っこいものばかり食べていたので、ちょっとさっぱりしたものが欲しくなり、お魚を蒸したお料理を指さし注文。ショウガとネギの香りが効いていて、白身の上品な味を楽しみました。



エビとホタテをスティック状に揚げたフライ。ケチャップでいただきます。ビールのおつまみにちょうどいいジャンクなお料理。箸休めにちょうどいい。



このお店の名物料理のひとつ、「蒜泥虫可(ソワンニィア)」というお料理。日本語に無い漢字なので「虫可」と2文字で表現しましたが、本当は1文字で、「牡蠣」のことです。
台湾は暑い国なのに、牡蠣をよく食します。牡蠣に片栗粉をたっぷりとまぶしてモチモチした食感にして、しょうゆ味のこってりソースがからめてあります。これまたビールに合うお料理です。また食べたくなってきました!

お食事を楽しんでいたら、お隣のテーブルにスイートコーンみたいなのが運ばれてきました。
いったい何なの?と気になって気になって、私ついに「それは何ですか?」と聞きに行きました。
そしたら、「台湾のタケノコですよ、どうぞ、余ってるからおひとつどうぞ!」って1本ひょいっと、私に手渡して下さいました。
なんていい人たちなんでしょう!お店の人も気を利かせて、私のテーブルにマヨネーズを持ってきてくれました。



それがこの写真です。皮に包んだまま、蒸し焼きにしてあります。ものすごく熱いタケノコの皮をむいて、マヨをつけて、いただきまーす!
日本の春のタケノコのような苦みはまったくありません。そして、水分をたっぷり含んで柔らかな食感です。これはタケノコだよって言われなければ分からないかもしれません。


とっても活気のあるお店で、お店の人たちもチャキチャキと良く立ち働きます。威勢のいいお姉さんが片言の日本語を話してくれます。少し北京語をレクチャーしてもらいましたが、厳しいこと厳しいこと!なかなか私の発音にOKしてくれません。そんな感じであっという間に時間が過ぎていき、気がついたら夜10時。

このお店は名前の通り「担仔麺」が名物で、1日に2000杯出るそうです。ところが、マッサージの予約の時間もあり、当然お腹も一杯だったので、後ろ髪引かれる思いでお店を後にしました。
とってもおいしくて楽しいお店でした。今度もまた行きたいです。よしだあいみの「台湾で必ず訪れるお店リスト」にバッチリ入れときます。


*** 2008/07/01 ***

2日目の夜は、台湾名物足ツボマッサージを予約してました。

私は痛い足ツボは苦手なので、「痛くない足ツボマッサージ」をネットで探したところ、3年前にたどり着いたのがこのブルースさんです。



ブルースさんは空手の台湾代表になったことのある人で、日本語はペラペラ。話す内容が癒し系で、体だけでなく心までほぐしてくれる先生です。
私はいっぺんでファンになってしまいました。


そもそも最初の時からインパクト強烈だったんです。私が初めてブルースさんにマッサージをお願いしたのは、2度目の台湾訪問の最後の夜でした。
痛くない足ツボと全身マッサージで完全に体力を復活して、思い残すことは無いように夜も時間の許す限りいろんなもの食べようと息巻いて、
「まだ食べてない魯肉飯と牛肉麺のおいしいお店教えて」と相談したら、「美味しい店、あるよ!この後予約入ってないから、案内してあげる!」
と言って、私たちのタクシーを原付バイクで
「寧夏路夜市(ニンシャールーイエスー)」という食べ物の屋台が充実している夜市に案内してくれ、しかも「一緒に食べよう」と私たち2人にいろいろごちそうしてくれたんです!

そんなことってあり得ます?初めてやってきた普通のお客さんに、晩ご飯までご馳走してくれるなんて・・・。台湾の人の大盤振る舞いに初めて接したのがこのブルースさんでした。

その後2年前に1度、マッサージをしてもらって、それから今回久しぶりに、予約を入れようとブルースさんのお店を訪ねました。
「私のこと覚えてるかな〜」と少し不安になりながらドアを叩きました。
そしたらすぐに私のことを思い出してくれて、それだけではなく、
「Oさんは元気?」と3年前に1度一緒に来た友だちの名前まで覚えていてくれたんです。もう驚くやら嬉しいやら。しばらく思い出話で盛り上がって、
ホテルの部屋に出張してもらうように予約を入れました。


で、この日、2年分の疲れを取ってもらいました。ブルースさんのマッサージは「BRUES式」という独自の方法です。
痛みが少ないようにクリームをのばしながら第2の心臓と呼ばれる足裏をていねいに刺激してくれたり、頭の先からつま先まで、もみほぐしてくれました。その間ずっとブルースさんが言っていたのは「痛くても息を止めてガマンしないで、息を吐いて、声を出したほうがいい、体にためるのは良くない」ということでした。
下半身のマッサージするときは「足細くなーれ、足細くなーれ!」と唱えながらやってくれます。オトメゴコロをくすぐるニクイ奴です。
「疲れは台湾に全部置いていってね、そして日本で疲れたらまた台湾に来てね」と言われると「は−い、またすぐ来マース!」と素直に答えてしまいます。まさに、極楽を味わいました。


「痛い足ツボは苦手」という方にはブルースさんオススメですよ!私も良く情報収集をする『台北ナビ』というサイトで「BRUES式足部健康館」で検索すると出てきます。マッサージも台湾の魅力のひとつであることは間違いありません。


*** 2008/07/02 ***

ようやく3日目まで来ました。ここまで書くのに10日もかかってる・・・(汗)そろそろ記憶が薄れてきました。

3日目の朝は少しゆっくりめに起きて、ホテルで朝食を取りました。緑峯大飯店は、1泊6900円とリーズナブルなのに朝食までついているんです。洋食かまたは、台湾の典型的な朝ご飯、おかゆが選べます。私はおかゆをチョイス。台湾風のおかゆにはまったく味がついていませんが、いろんなおかずがついてきます。これをおかゆと混ぜながら食べるのです。

朝食を食べた後、部屋で一休みして、あそこに行くことにしました。
何を隠そう、女性専用のスポーツジム「Curves」です。
日本の会員であればトラベルパスという制度を使って世界中のカーブスを利用することができます。
前回は「天母(ティエンムー)」というところに行ったんですが、かなり遠かったので、今度はホテルからまあまあ近い
「復興北路(フーシンベイルー)」にあるお店に行くことにしました。
住所だけしかわからなかったので少し不安でしたが、タクシーに乗り住所を言うと、ビルの真ん前につけてくれました。



運転手さんが指さして教えてくれたこのビルの4階にあるらしいのですが、
入り口は全く普通のオフィスビルで、「ほんとにここにあるの?」っていう感じ。だけど、エレベーターの扉が開くと、見慣れたカーブスカラーのスタジオが現れました。



そして、ここ復興北路店でも前回と同じく日本語ペラペラの店長さん、顔さんが笑顔で出迎えてくれました。

台湾に来て相当食べてるので、いつもより気合いを入れてワークアウト。日本と同じ使い勝手なので、まったく違和感もなく、いい汗かきました。

私が入った時は2〜3人しかませんでしたが、正午近くなるとどんどん人が増え出しました。ここはオフィス街にあり、ランチタイムにワークアウトをする若い女性が多いのだとか。

ちょうどそこへ、日本人の奥様がいらっしゃいました。石橋さんという方で、ご主人が台湾の駐在で、もう8年も住んでいらっしゃるのだそうです。
3歳になるお子さんを連れて来られ、石橋さんがワークアウト中は私がその女の子とずっと遊んでいました。おしゃべりがとっても上手なかわいい子で、すっかり仲良くなって、お別れの時に写真を撮らせてもらいました。




Curves work out in Taiwan , すっかり定番となりそうです。これで安心してまた食べられます。


というわけで、シャワーを浴びに一旦ホテルへ。お昼ご飯はホテルのレストランで食べることにしました。
とっても暑い台湾で大流行の「火鍋」をオーダー。メニューは海鮮鍋とか、しゃぶしゃぶとか、韓国風チゲとか、かなりバラエティー豊富です。



だけど・・・・・・。本当に私が選んだのがそうだったのか、とにかく「ごく普通のお鍋」なんです。なぜ、暑い国の人たちが、季節を問わずあんなに鍋に固執するのか、その謎がわかりません。その人気ぶりたるや、とってもおしゃれなカフェ風喫茶店にだって、「火鍋」があるほどなんです。そして、真夏でも汗をかきながら、湯気のたつ鍋を食べてるんです。台湾の人たちは一体鍋の何に心を奪われているんだろう・・・?
まあ、残念ながらこの日の昼食は「普通」。結局謎は分からずじまいでした。(私の良い悪いの判断は、日本でも食べられるか食べられないかが、大きなファクターなのです)


*** 2008/07/04 ***

ホテルでお昼ご飯を食べて部屋でシャワーを浴びてゆっくりした後、
台湾に来たら必ず会いに行く姉妹の美容室に出かけました。
今回は予約の電話もせず突然なので、すごく驚くだろうな。

「MOMA」というその美容室は「頂好(ディンハオ)」というファッションの街にあります。
スーパーブランドが多数入っている「微風市場」や大きなSOGOデパートもあり、いつもおしゃれな若者たちで賑わっています。
いつもはタクシーで行くのですが、もう5回目の訪問だし、悠遊カードも持ってることだし、地下鉄MRTで行くことにしました。

出口を間違えて、少し遠回りしてしまいましたが、首尾良くMOMAに到着。



案の定、2人はとても驚いていました。そして、今回は1人で来たということにも。これまで必ず友だちと一緒だったので。

前回の「台湾アドレナリンの旅」にも登場したこの姉妹。
初めて台湾を訪れたとき、台湾式シャンプーを体験したくて飛び込みで入ったサロンでしたが、偶然にも美容師さんの姉妹が日本語ペラペラだったんです。
初めての私たちをものすごく歓待してくれました。
台湾の伝統菓子を出してくれたり、わざわざお土産を持たせてくれたり、
2回目からは一緒に食事をして、屋台でご馳走してくれたり・・・。
要するに、台湾の人の温かさに触れた初めての相手だったんです。
なんだか台湾に住む親戚のお姉さんのような存在と、私は勝手に思っています。

この日は金曜日でしたが、お客さんが大入り満員。2人の技術と人柄に惹かれ、人気のサロンになっているようです。私も妹のMikoさんにシャンプーをしてもらい、ていねいにブローもしてもらいました。料金はたったの250元(およそ900円)です。なるほど台湾の女性は、めったに自分でシャンプーしないで美容室に通うわけです。


妹の美鴻さん。美容の勉強のため
 日本に8年行っていたそうです。
 前回まではショートカットでしたが
 ずいぶんイメチェンして素敵でした。



 お姉さんのWendyさん。「今日はメイク
 取れちゃってるから〜」と写真を照れて
 ましたが、とってもキレイですよ。


今回は2人がものすごく忙しそうだったので、あまりゆっくり話もできませんでしたが、とっても重要なことを知らされました。
近々「MOMA」が移転するそうです。

もしそれを知らなくて、次行ったときお店が無くなっていたら、私はものすごくショックを受けていたことでしょう。きっと、このことを知るために神様が私を台湾に行かせたのだとさえ思いました。(ちょっとオオゲサ?)
新しいお店の場所を必ず教えてくれるように約束してMOMAを後にしました。

この夜は、「大谷主水くん」と晩ご飯を食べる約束をしていたのです。
多くの方が彼のことをご存じだと思います。イケメン主水くんととってもおいしいものを食べた『ムフフ夕食編』は、また明日のお楽しみです。


*** 2008/07/06 ***

この日夕食につきあってくれたのは、宮崎出身の台湾在住モデル「大谷主水(もんど)」くんです。彼はテコンドーの元日本代表選手で、私がUMKのスポーツキャスター時代によく取材をしていました。オリンピックを目指し、前にテコンドー留学で台湾に滞在していた時に、あちこち案内してもらったことがあります。現役選手を終え、現在は再び台湾でモデルとして頑張っているのです。



「微風市場」というスーパーブランドのお店がずらりと並ぶおしゃれなデパートで待ち合わせ。彼は現役のモデルさんですから、そりゃあもう、彼が立つ姿と背景がバッチリ絵になっていました。

主水くんが予約をしてくれていたのは、「kiki餐庁」という台湾の人気芸能人がオーナーという若者に人気のレストラン。インテリアや照明もとってもおしゃれでした。



お料理もひとひねり加えてあるような創作中華です。
オーダーしたのは東坡肉(トンポーロー・豚の角煮)、



高菜みたいなのと一緒に煮込んであって、この高菜もクタクタになってとってもおいしい。豚のあぶらみも意外とサッパリしています。



白身魚の上に大豆を細かく挽いたのをかけてオーブンでカリカリに焼いてあるの。ここ「kiki」の一番の人気料理だそうです。大豆にお醤油で味付けしてあって、お魚の一緒に食べます。白身魚のとろっとした味わいとクリスピーな大豆の食感が面白い。



インゲン豆(?)を野菜と一緒にピリ辛に炒めてあるの。インゲン豆がとってもフレッシュで、旅の野菜不足を一発で解消できそうな感じ。ピリ辛がビールにぴったり合います。

高級感溢れるお店の造りですが、意外にもリーズナブル。2人だとすぐお腹いっぱいになっちゃうので、今度は大勢でいろんなお料理に挑戦したいです。

食後、腹ごなしに30分くらいお散歩をしました。「頂好」というこのあたりは裏通りにまで個性的なセレクトショップ風の洋服屋さんがたくさんあり、ブラブラするのにちょうどいい街です。

そしてようやくたどりついたのが、主水くんオススメのお茶屋さん「春水堂」です。



「珍珠ナイ茶(チンツーナイチャー)」という台湾全土で大人気のタピオカ入りミルクティーの元祖のお店で、台中が発祥の地だそうです。内装は和風と中華風をまぜこぜにしたような感じです。9時過ぎでもほとんど満席に近く、みんなジョッキのようなグラスでお茶をのんでいます。「泡茶」と言って、苦いお茶をまろやかに飲みやすくするためにわざわざ泡をたてるそうで、見た目はまさに生ビールです。台湾の人々はこよなくお茶を愛し、たっぷりのお茶を飲みながら会話を楽しみます。なので店内はかなり賑やかです。



元祖パールミルクティーのこのお店のタピオカは、他の一般的な所より少し小ぶりでしたが、やさしい甘さとパンチの効いた紅茶の苦みが、満腹の胃袋を落ち着かせてくれました。
お茶をストローで飲むと、モチモチのタピオカが飛び込んできます。味もさることながら、この遊び感覚がとっても楽しい飲み物なんです。
主水くんとは久しぶりの再会だったので、昔なつかしい話や彼が引退するまでの冒険談、武勇伝や新しい世界に飛び込んだ彼の仕事の話など、ネタは尽きることなく話し続けました。



主水くんから話を聞くまで、台湾の芸能界はノーマークでしたが、台湾のモデルさんには日本人も数多く活躍しているそうです。台北を少し歩くと気づきますが、台湾のデパートには、建物全体をラップしてしまうほど巨大な広告写真が貼られ、モデルさんが活躍する場所もたくさんありそうです。主水くんもラッピング広告バスのビスケットのモデルに抜擢され、mondoバスが走っています。また、ちょうどこの日新しいモデルの契約も取れたと喜んでいました。

まだまだ若い主水くんですが、テコンドーでも日本代表で世界選手権に出場した経験を持ち、また引退後も、異国の地でモデルという華やかな仕事に就いて活躍しようとしている・・・。
その才能の豊かさに驚かされます。私のみならずみんなが応援したくなるのは、彼の素直で真面目で、少々おっちょこちょいなチャーミングな性格のせいもあるのでしょう。
ちょうど私と会った1週間ほど前にUMKのクルーが密着取材に来ていたらしく、近々主水くんの特番もオンエアされるそうです。主水くんファンの皆さま、これを読んで興味を持たれた皆さま、番組の方もぜひご覧下さいませ。


*** 2008/07/08 ***

台湾滞在4日目。明日最終日は朝5時にホテルを出て、朝7時には飛行機が出発してしまうので、この日が台湾で過ごせる最終日です。
この日は台湾人のお友だちワンちゃんと、台北市内から日帰りで行ける
人気の観光地、「九イ分(ジョウフン)」に出かけました。


朝9時ごろホテルを出て、近くの豆漿(トウチャン・豆乳の朝ごはん)のお店に立ち寄り腹ごしらえをしてからワンちゃんとの待ち合わせ場所の台北駅に向かいました。


台北駅から2本のバスを乗り継いで、1時間40分ほどかけて九イ分に行きます。ワンちゃんも初めてと言ってましたが、ちゃんと下調べをしてきてくれたおかげで、スムーズに移動することができました。
(もちろん私も初めてです)



この町は台湾のヒット映画『悲情城市』の舞台となったところです。
山間の小さな村に1893年に金鉱が発見され、ゴールドラッシュに沸き返りました。その時にレストランや茶藝館、映画館などが出来、ずいぶん栄えたそうですが、今は観光地となり、小径や急な階段の両脇にお土産物や食事のお店がずらりと並んでいます。



宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』のモデルにもなったといわれています。レトロな建物や赤いちょうちんが、なんとなくタイムスリップをしたような気持ちにさせてくれます。



この日は土曜日だったため、多くの観光客でごった返していました。両脇のお店に気を取られているとすぐ人にぶつかってしまうほどですが、台湾らしいつまみ食いおやつや飲み物など、面白いものがいっぱいあって、目を奪われます。

だけど、とても小さい町なので、あっという間に散策は終了。映画の撮影場所となったレストランに入り、お昼を食べることにしました。そのときお店のオススメがこの「檳榔の花の冷製」でした。



檳榔(ビンロウ)というのは、台湾の嗜好品(噛みタバコみたいなもの)の原料になる植物なんですが、この花を食用にするというのはとても意外でした。シャキシャキという食感でサッパリ塩味ごま油風味、暑い台湾ではとってもおいしく感じられました。そのほか、チャーハンと蒸し鶏を食べましたが、この2つはいまひとつといった感じでした。


腹ごしらえをしてから、もうしばらく町を散策してみました。しかし何しろ坂が急で、階段ばっかり。しかも暑い。すぐにバテてしまって今度は雰囲気の良い、眺望の素敵な茶藝館に入りました。



茶藝館では、台湾の伝統的なお茶の飲み方で好みのウーロン茶を飲むことが出来ます。ところが、あまりに暑くて熱いお茶を飲む気にならず、私はビールを頼んでしまいました。これにはお酒を飲まないワンちゃんも呆れ顔。だけど、おかげでものすごくいい気分になっちゃいました。

帰りのバス停はすごい行列でした。でもそんなに待たずにバスに乗ることが出来ました。行きは座れたのでそんなに思わなかったけど、帰りは立ちっぱなしだったので、運転手さんの運転の荒さにびっくりしました。つり革にしがみつくように、足を踏ん張らないと、前に後ろにふっ飛ばされてしまいそうになり、すごく疲れてしまいました。基隆からは座れたので、ぐっすり寝てパワー回復して、台北市内に戻ってから、またいろいろ食べました。
が、続きはまた明日。


*** 2008/07/10 ***

九イ分(ジュウフン)から帰って、ワンちゃんが「愛美さんあした帰るでしょう?食べ残したものある?」って言うから「雪片冰(シェーホアピン)と豆花(トウファ)」をリクエストして、私のホテルの近くのお店に食べに行きました。
雪冰はミルクかき氷、豆花は豆乳プリンです。



台湾のミルクかき氷は、日本のように氷に練乳をかけるものではなく、
削る氷がすでに練乳味なのです。口に入れるとあっという間にふわっと溶けて、綿雪を食べているみたいなのです。(注・実際には綿雪を食べたことはありません)しかも、台湾スイーツはトッピングを数種類選ぶことが出来ます。モチモチのタピオカとナタデココ、芋圓というお芋から作られているこれまたモチモチを選びました。何せ、台湾はモチモチ天国なのです。

相当歩いて、またとても暑い日だったので、冷たくて優しい甘さの氷がおいしくて、疲れを癒してくれました。



「豆花」は私が最も大好きな台湾スイーツです。豆乳プリン自体には味はありません。シロップとトッピングをかけて食べます。私は緑豆をチョイス。このお店のはかき氷までトッピングしてくれました。甘さは控えめすぎるくらいで、大豆の香りが生きています。女性には大切な栄養素大豆イソフラボンなど、「大豆の健康まるごとめしあがれ!」って感じです。もし私が台湾に住んだら、朝は豆漿、おやつに豆花で、イソフラボンだけは充実した生活が送れるなあと思う今日この頃です。


そうこうしているうちに、夕食の時間です。正直あまりお腹は空いてなかったけど、台湾滞在の最後の晩餐をパスするわけにもいかず、どこかフードコートでつまもうということになりました。そこで訪れたのが、前回展望台に上った台北のランドマーク「TAIPEI101」です。ここの地下にあるフードコートがバラエティに富んでいて、評判がいいのです。

フードコートには中華料理・台湾料理はもちろん、今台湾で流行っている鉄板焼きや火鍋、カレー、日本料理、トルコ料理など世界各地の料理があり、大変にぎわっていました。
ワンちゃんは牛肉巻クレープみたいなの、私は牛肉麺と魯肉飯を食べました。



ワンちゃんと別れたのは夜の8時半頃でした。よくまあ一日中付き合ってくれたものです。
ワンちゃんどうもありがとう!

さて、一人になって思案。このままホテルに帰るのも何か寂しい気がして、今回まだ行っていない夜市に行くことにしました。私のホテルの最寄り駅からは電車1本で行けるんです。

剣譚駅を降りるとすぐ夜市の「美食広場」というのがあります。
ここには屋台のお店が数百軒ひしめきあっています。
さすがにこの日は何も食べる隙間がなく、横目で見ながら通り過ぎました。それから雑貨の並ぶ通りへ。土曜日だったため、すさまじい人、人、人!
狭い路地なので、後ろから押されて立ち止まれないほどの人ごみです。
台湾は私の実感で言えば、比較的治安が良いとは思いますが、
こんな時はスリなどもあるそうなので、行かれる方はカバンなどに充分ご注意ください。

美食街以外にもあちこちに食べ物の屋台はたくさんあります。初台湾でそのおいしさにハマった「豪大鶏排」という特大フライドチキンのお店は、
今だに大行列が出来ていました。

お土産をいくつか購入して士林夜市を後に。「足が棒になる」というのを久しぶりに経験しました。

翌日は朝5時にホテルにタクシーを予約していました。ある程度のパッキングを終えて寝ました。起きられるか、心配。


*** 2008/07/13 ***

帰国日の朝。けたたましい電話のベルで目覚めました。モーニングコールを頼んでいたホテルの方が起こしてくれました。夕べ寝る前にあらかたパッキングも済ませていたので、予定時間に遅れることなくホテルを後にしました。昼

間だと1時間かかる道のりも、なんと35分ほどで到着してしまいました。ベンツがお迎えに来てくれて、台北市内のどのホテルからでも規定料金1300元です。

宮崎の帰国便は朝7時のフライトです。あんまりといえばあんまりな時間設定です。「これが使いづらい」という理由で客足が伸びなくなってしまうのも残念なので、エバー航空には本当になんとかしてもらいたいです。
ただし、これまで福岡から出発していたことを考えると、やはり出発日は早朝5時くらいの高速バスで移動していたので、早朝移動は宿命なのかなと言う感じもします。

桃園国際機場はとても大きな空港ですが、さすがにこの時間で空いている免税店は少なく、最後の食べる楽しみを満たすことは出来ませんでした。
搭乗ゲートに行くと、宮崎からのツアーのお客さんが大勢いました。
なつかしい宮崎弁が聞こえて来ます。一足お先に故郷へ戻ったような気持ちになりました。



搭乗したら、飛び立ったのも気づかないくらい、あっという間に眠りに落ちました。そして2時間後、午前10時には宮崎へ戻って来ていました。(時差が1時間あります。)

今回の旅は4泊5日でしたが、5日目は移動だけなので、実質4泊4日と言えます。最終日の旅行記はあまりにあっけないので、ご参考までに旅の基本情報を記したいと思います。

今回の旅のプランはまったくの個人手配旅行です。エアーチケットは宮崎市の一番街にある『ウィルツアー』を利用しました。
チケット代、燃油サーチャージ、空港使用税で¥52,450でした。ホテルは『台北ナビ』というサイトで取りました。緑峯大飯店、1泊¥6,900でした。フロントの人は日本語通じるし、清潔だし、立地も良いし、とても気に入りました。

宮崎の旅行代理店の企画しているツアーは、大体¥50,000〜といったところです。これに燃油サーチャージがプラスされます。この料金の宿はエコノミー過ぎて、私だったら、古い、交通の便が悪い、などの理由で少しグレードアップすると思います。また、通常ツアーはしょっちゅうお土産やさんに連れて行かれるので、時間がもったいない気もします。
だけど、初めての方は地理的なことをつかんだり、ガイドさんにいろいろ教えてもらったり、1回は行っといた方が良い基本的な観光地はおさえることが出来るというメリットはあります。

今現在、宮崎―台北の定期便は日曜日・水曜日の2便のみ。
ですから、最低でも3泊4日、もしくは4泊5日というけっこう長い旅行になってしまいます。ただ、帰って来る日は午前10時頃には到着なので、午後から仕事に出ようと思えば出られないこともありません。
睡眠不足は必至ですが。

また、同じエバー航空を使えば、台北−福岡は毎日飛んでいるので、自分の休みが取れる日数に合わせて帰りだけ福岡にするという裏技も使えるかもしれません。(私の場合、始め帰りがキャンセル待ちだったので、代理店から帰りを福岡にしてはどうかと提案されました)この場合、日曜帰着だとプラス料金がかかるのと、帰りの運賃がかかります。

通貨ですが、台湾のお金の単位は「元」「圓」「ニュー台湾ドル(NTD)」という言葉が使われますが、どれも同じ意味です。にっきでは「元」に統一しています。ちなみに7月16日現在1元≒3.4円です。



滞在中のお金ですが、今回私は空港でとりあえず1万円分を両替しました。滞在費として、これまでは大体2人で行ったときに4日間で3万円ほどの計算です。買い物をしたいときは、カードで支払うようにして、滞在費はほとんどが食費と交通費で、現金で支払います。

途中で足りなくなったので、街中の銀行で一度両替をしました。台北市内の銀行はたいていどこでも両替が出来ます。パスポートの提示が必要ですが、北京語が話せなくても「I’d like to exchange.」と言って両替したい分の日本円を出せば、問題なく出来ると思います。

やはりレートの良し悪しがあり、実は、ツアーの時にガイドさんがしてくれる両替が一番レートが良かったと思いました。本当に若干ですけど。
DFSでしてくれる両替もレートは悪くありません。私はしたことがりませんが、ホテルが一番レートが悪いという噂です。

帰国の前日、明日のタクシー代が足りなくなってしまったので、クレジットカードの「PLUS」の機能を使って、必要な分だけ現地通貨でキャッシングしました。もちろん、利息がかかってしまうので、注意が必要です。ただ、コンビニなどのATMが使えるので、24時間現金が引き出せます。緊急避難的には良いと思います。

長くなってしまったので、今回はこれでおしまいです。明日は最終回になると思います。
明日は交通編です。いい加減(仮題)もないですよね。なんかいいタイトルが浮かばないなあ。


*** 2008/07/16 ***

台湾のことについて書いてたらキリがないので、今日は無理矢理最終回です。交通やその他の豆知識を記しておきます。

まず、台北市内の観光ですが、私は慣れるまではほとんどタクシーを利用しました。
台北のタクシーは初乗り運賃が70元(約240円)と非常に安く、
市内で一番遠いところに行っても1000円内でおさまります。
台数は非常に多く、すぐにつかまるし、ぼったくりタクシーに遭遇したことも一度もありません。
時たま日本語がしゃべれる運転手さんに当たるといろいろ教えてくれて、楽しいです。
ある時は、運転手さんがおやつに持っていたレンブーというりんごに似たフルーツをお土産にくれました。
ただ、故宮博物院で客待ちしているタクシーは評判が悪いです。通りに出て、流しのタクシーをつかまえましょう。
あと、キリンホテルで客待ちしていた日本語ぺらぺらのおじさんの車に乗ったら、「お茶を買うのだったら良い店に連れて行ってあげる」と言われ、信用して連れて行ってもらってお茶を買ったりしたのだけど、冷静に考えたらおじさんはきっとその店とグルで、キックバックをもらっていたんだろうなと思いました。

日本語がしゃべれない運転手さんに行き先を告げるときは、カタカナ読みではなかなか通じにくいので、筆談で書くか、地図を示すやり方が一番です。筆談である程度はいろんな話が出来ます。
運転はかなり荒く、怖いです。車が新しくてきれいなタクシーを選びましょう。
道に不慣れで時間に制約のある旅行者には台湾のタクシーは使えます。
ケチケチせずにどんどん利用しましょう。チップはほとんどの場合必要ありません。

交通費を節約するためには、ある程度慣れたら、MRTという地下鉄を使って最寄り駅までいき、そこからタクシーを使うという手段もあります。
だけど切符の買い方が若干難しいかもしれません。
1日乗車券や悠遊カードを上手に利用してもらいたいと思います。
MRTは新しいので、車内はとてもキレイです。前にも書きましたが、飲食は絶対禁止で、見つかると罰金をとられます。
しかし、携帯電話は禁止されておらず、話し放題なのには驚きました。


もう一つの市民の足はバスです。私は郊外の観光地に行く以外で使ったことはありません。
なんと、時刻表が無いのです。旅行者にとってそれでも利用する機会が多いのは空港行きのリムジンバスですが、110元から150元ほどと安いのはいいんですが、15分おきとか表示してあるものの、ものすごくアバウトで、いつ来るのか、果たしてもう行ってしまったのかわからないそうです。私は怖いので使ったことはありません。

台北に入ってまず驚くのは、バイクの数です。ハンパじゃありません。
原付の2人乗りはOK。私が目撃したのは、1台のバイクにお父さんお母さんと子ども2人、計4人が乗っていました。かなり排気ガスがすごいので、かわいいマスクをしている人が多かったです。


台湾新幹線(高鉄)が出来て、台北から台中・台南・高雄まで行くのが日帰り可能になったそうです。料金も日本の新幹線に比べるとものすごく安いです。空港のある桃園から台北市内までは利用しましたがあっという間でした。次はぜひ、台中や高雄まで、足を伸ばしてみたいと思います。


台北市の北部にある「故宮博物院」。北京の「故宮博物館」は建物だけで、中にあった宝物はほとんど蒋介石が台湾に持って来てしまいました。
先日改装が済み、全面オープンとなりましたが、相当多くの展示物があり、とうてい見切れるものではありません。
ほとんどの収蔵物は台湾のものではなく、中国のものだということに少し違和感を覚えますが、そこは目をつぶって、中国3千年の歴史が生んだ素晴らしい美術品を堪能しましょう。
必見は「翡翠の白菜・キリギリス付き」「自然石の豚の角煮」「象牙の人間業とは思えない細かい細かい彫刻」この3つです。時間が無いときはこれだけでも見る価値アリですよ。
また、お土産物もセンスの良い物がたくさんあります。カフェもおしゃれで寛げます。ここは交通の便がひどく悪いです。タクシー移動がオススメです。

コンビニはいっぱいあります。お店に入ると必ず独特の香辛料のニオイがします。このニオイが苦手な人が多いのも事実ですが、日本のおでんのように、ウーロン茶の煮卵が鍋で売られています。
注意して欲しいのは、コンビニで売られているペットボトルのお茶は、一般的に砂糖が入っています。必ず「無糖」のものを確かめて購入しましょう。ただ、甘いお茶にはまる人もいます。

台湾の人たちは優しく、おおらかなので、わからないことがあったら、言葉に自信が無くてもたずねてみましょう。その人が日本語しゃべれる人をどこからかひっぱってきてくれます。そして何より、台湾は本当に食の宝庫。とにかく何でも口にしてみることです。台湾に行かれる時には胃袋を充分鍛えて行って下さい。


台湾旅行記を読んで下さった皆さまへ
15回ものシリーズを飽きることなく読んで下さって、どうもありがとうございました。
読み返してみると、あまりに独りよがりな意味のわからない表現や、熱すぎてうっとしい表現も多々ありました。謹んでお詫び申し上げます。
定期便が就航し、距離的にも近くなった台湾。台湾に興味を持ってくれる人が増えることで、心の距離も縮まることを願いつつ、旅行記これにて収めさせていただきます。多謝。


*** 2008/07/16 ***