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がんばれ宮崎

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This is the archive for 04 October 2007

今朝の出勤があまりに早かったので夕べは台湾アドレナリンの旅を1日お休みさせてもらいました。

私は生粋の日本人で、台湾に親戚はいないんだけれども、2年前に知り合ったなんだかイトコのお姉ちゃんの様な存在の友人がいます。それがいつも台湾式シャンプーをしてもらっている「MOMA」っていうヘアサロンの美人姉妹です。訪台のたびに訪ねています。今回初めて台湾式シャンプーを体験したまきちゃんが写真のモデルです。



2年前初めて台湾に行ったとき、ガイドブックで「台湾式シャンプー」なるものがあると知り、体験してみようということになりました。台湾式シャンプーは不思議なことにイスに座ったまま泡をいっぱいたてながら、さらに頭皮をたっぷりマッサージしてくれるというとーっても気持ちいいモノです。ガイドブックで紹介されているようなお店は避け「頂好(ディンハオ)」というおしゃれなデパートやヘアサロンの集まっているエリアに行き、自分たちの感覚で飛び込むことにしました。すると大通りからずいぶん奥まったところに、いかにも私たちを手招きしているかのような店構えのお店がありました。店に入り「台湾式シャンプー出来ますか?」と英語で話しかけると「日本語大丈夫ですよ」とお店の2人の女性からとても流ちょうな日本語で返され、すごく驚きました。聞けば2人は姉妹で、妹のミコさんは東京に8年も暮らし美容を学んだということ。またお姉さんのウエンディさんも長いこと日本語を勉強しているとのこと。すごい偶然に何か運命的なものを感じた私。安心して初台湾式シャンプーを体験させてもらいました。
いろんな会話をしながら仲良くなると台湾の伝統的なお菓子を出してくれ、さらにわざわざ近くの市場に買いに行ってまで、私たちにお土産をくれたんです。シャンプーの気持ちよさもさることながら、おふたりの温かい人柄に触れ、胸を熱くしながら店を出ました。


(まきちゃんもあまりに気持ちよさに沈没寸前!)

半年後、また別の友だちと一緒にそのサロンを訪ねました。2人は変わらぬ温かい笑顔で出迎えてくれ「時々アイミは元気にしてるかなって話してたのよ」なんて嬉しいことを言ってくれて、その夜は妹のミコさんと晩ご飯を食べることになりました。ミコさんはすぐ近くの夜市に案内してくれ、いろいろとご馳走してくれたのです。その半年後にまた別の友だちと行った時にも同じです。その友だちは「なぜこんなに親切にしてくれるの?」って感激して涙を流したほどです。旅先でこういった親切に触れると余計に感激するものですよね。
もちろん、今回も日本からお土産を持って2人を訪ねました。この日は中秋節という台湾の祝日にあたり、いつもは夜9時まで営業しているMOMAも夕方4時に閉店するとのこと。


(右がお姉さんのWendyさん)
サロンは大忙しでしたが、2人は大歓迎してくれました。シャンプー後はていねいに髪をブローしてくれて、くせ毛の私もこの時ばかりは別人のようです。台湾人のワンちゃんもシャンプーしてもらってきれいに毛先をカールしてもらいました。これでなんと1人250元(およそ750円)安いでしょ!


(妹のミコさんです)
私の台湾訪問の楽しみのひとつはこの2人に会うことなんです。台湾の政治のニュースを見るたびにとにかく2人が幸せであるといいなーって願っています。そして旅を楽しむには、ガイドブックに載っているような観光化されたお店ばかりでなく、少しだけこんな風に冒険してみるのもいいなあってつくづく思うのでした。(台湾は治安は良いとはいえ、海外です。100%安全とも言えません。私の行動を参考にされる場合は安全確保には充分留意してください。このMOMAの連絡先などを知りたい方はコメント覧にその旨お書きください。)


(お母さんと一緒に来ていた子どもと記念撮影
 最初はかなり照れていやがっていた)

総統府から二二八和平公園、そして台湾大学付属病院を抜けて、徐州路をてくてく歩くこと20分。このあたりは政府の中枢や大学などが集中しているとてもアカデミックな雰囲気のエリアです。通りには街路樹があり、木陰を歩くときは涼しさを感じます。

たどり着いたのは、旧台北市長官邸。日本の植民統治時代の末期1940年に建てられた、台湾には珍しく木造瓦屋根の和風の建物です。戦後歴代の台北市長が実際に生活をしていた歴史的建造物ですが、現在は『市長官邸珈琲館』として一般に開放されています。



入り口には大げさな看板など無く、まさに誰かのお屋敷といった雰囲気。お店の方に聞くと李登輝さんも市長時代に住んでいたそうです。



『市長官邸藝文沙龍』の「藝文沙龍」というのは文化芸術サロンという意味だそうで、
一角にギャラリーやギフトショップ、小ホールなどもありました。
カフェスペースは暖かな木の肌を生かした壁とフローリングで落ち着いたたたずまい。カラカラに乾いたのどをアイスコーヒーで癒しましたが、飲み干してもまだずっといたいというような心地よい空間でした。奥のほうには10畳ほどの畳の座敷もあり、驚きました。希望すればここでもお茶を飲んだりさせてもらえるようですよ。



お庭も純和風の作りで、池があり、鯉が泳いでいました。子どもの頃お金持ちの友だちの家には確かに池があって鯉がいたよなー、なんて懐かしい気持ちになってしまいました。



ここで豆知識をひとつ。台湾では医食同源「冷たいものは体に良くない」の観点から、あまり冷たいものを飲んだりしないそうです。というわけで、このカフェでも最初に出てくるお冷は氷が入ってないぬるーいお水。私たち日本人にとって夏の盛りにこの水は厳しいですが、決してサービスが悪いわけではないのでお許しください。どうしても冷たい水が飲みたい人は氷を入れてくれるように頼んでくださいね。