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がんばれ宮崎

みやざきWEBチャンネル TOP WEBキャスターの部屋台湾アドレナリンの旅

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This is the archive for September 2007

いよいよ台湾を離れる日が来ました。誤解の無いようここで確認しておきますが、今回の旅は確かに「2泊3日」ですよ。これまでの旅行記を読んだある方から「2日での内容、また食べられる量ではない」とのご指摘を受けました。でも、確かに2日間です。そして今日から3日目、最終日の出来事を書きます。

 これまでの2日間、一般的なものからかなりディープなところまで台湾を体験した私たちですが、ふとお土産をまったく買っていないことに気づきました。空港へは午後2時までに行けば良かったので出発までの時間をショッピングに当てることにしました。
街中のデパートのオープンは11時から。オープンを待つ間、台湾の人の信心深さをまきちゃんに見せたかったので、ホテルから一番近くの廟「行天宮(シンティエンゴン)」に行きました。ここは道教のお寺に当たる場所で、商売の守り神だそうです。



境内ではたくさんの人が熱心に祈りをささげていました。
台湾のお寺ではお線香は無料でもらえます。花火みたいな形状のながーいお線香です。



お線香を上げる台が2カ所にあり「なんかこっちの方が像があって本物っぽいから」という感じで1カ所しかお詣りしないでいると、親切な台湾人のおばさんが「まずこっちにお祈りしてからこっちにお祈りするんだよ」と日本語で教えてくれました。台湾では街角で道に迷って地図を広げたりしていると、必ずそんな親切な人が向こうから近づいて来て手をさしのべてくれます。今回も帰る日ギリギリにそんな親切に触れることができ、ラッキーでした。

お線香もタダですが、なんとおみくじもタダです。心の中で占いたいことを唱えながら三日月形の赤い木片を床に投げ、表と裏が3回出るとおみくじの結果が書かれた紙がもらえます。台湾の人はいろんな人生の転機があるごとにおみくじをひきに訪れるそうです。
ところで台湾でのお祈りの仕方は面白く、願い事をする前に、まずは自分の住所と氏名を心の中で唱えるんです。すごく理にかなっているような気がします。私は行天宮の神様に台湾の人たちの幸せと、また台湾に来られますようにとお祈りしました。これまでも廟に行くたびに同じことを祈っていて、また台湾に来ることが出来たので、きっと次もまた願いは叶うのではないかと思います。



私は行ったことがないのですが、行天宮の地下に入ると有名な占いストリートがあります。
手相や姓名判断はもちろん、米粒占いとか亀の甲羅占いとか、珍しい物もあるそうです。日本語の話せる占いの先生もいて、当たると評判の先生もいます。興味のある方は行かれてみると良いのでは?

今日が最終回になるはずだったんですが、お寺のネタでこんなに書いてしまいました。
台湾アドレナリンの旅シリーズは明日まで続きます。明日は「出国まで続く食欲の巻」です!お楽しみに!

いよいよ今日が旅行記の最終回になるのでしょうか?書いてみないとわかりません。

私たちが泊まったのは林森北路という繁華街にあるプリンス系列のホテルです。ここから15分も歩けば、中山駅というショッピング街に行くことができます。ここには台湾のデパート衣蝶(イデー)とか日系の三越デパートなどが立ち並んでいます。行天宮にお詣りを済ませてここにお土産を買いに行くことにしました。

しかーし!私としてはまだ食べたり飲んだりしていない心残りがいくつかあり、まずは中山駅隣にある「台北牛乳大王(タイペイミルクキング)」にパパイヤ牛乳を飲みに行きました。



台湾はマンゴーを始めとするトロピカルフルーツがたくさんとれるところなのですが、たっぷりのパパイヤとフレッシュな牛乳をミキサーでかき混ぜただけのシンプルなパパイヤ牛乳が異常においしいのです。コンビニにも売ってますが、ここのは濃さが全然違います。旅先では便秘がちになってしまいますが、これを一気飲みするとお腹にも効きますので毎回必ず飲んでいます。最終日に飲むことが出来てちょっと落ち着きました。

それから三越のデパ地下に行きました。ここには台湾名物「パイナップルケーキ」がおいしい「奇華餅菓」があります。まきちゃんにそう言うと「味見しなきゃ」と言います。それでバラ売りのを1個ずつ買いました。まきちゃんも気に入ってくれてここでお土産を購入。自分の舌が納得した物だけを選ぶこのコダワリ、ただ者じゃありません(笑)

デパ地下は台湾で生活している人たちと密着した物が販売されています。野菜や果物、お肉などのコーナーを見て回っていると、ここにもフードコートがあり、まだ食べてないものを見つけました。それが「排骨麺(パイコーミエン)」です。豚のあばら肉のトンカツが入った麺です。まきちゃんは出発前から排骨麺が食べたいと言っていたので、2人でひとつを食べることにしました。



ここのは排骨と麺が別々に出てきましたが、通常は麺の上に乗っていると思います。あっさりスープとサクサクの排骨。これもとってもおいしかったです。
こんなセルフサービスのフードコートでも、食べ終わった後を片付けてくれるおばちゃんがいます。台湾ではこういった清掃などの裏方さんたちもものすごく人当たりがいいのです!必ず目を合わせてほほえみながら「謝謝(シエシエ」と言ってくれます。
いかついガードマンさんだって目が合うとほほえんでくれるのです。私が台湾を愛してやまない理由はこんなところにあるんじゃないかなと思います。おもてなし日本一を目指す宮崎人はこのさりげない「ほほえみ」を身につけるべきだと思います。

さあ、あっという間に空港に向かわないといけない時間になりました。一旦ホテルに戻り、タクシーで空港に向かいます。タクシーの運転士さんは私たちのために日本の演歌のCDをかけてくれました。美空ひばりの曲が流れ私が「あっ!ひばりだ!」って言うと、日本語のしゃべれない運転士さんでしたが「トイトイ(そうそう、という意味)ヒバリヒバリ」と返し、言葉が通じないながらも心が通った一瞬でした。

国際線に乗るときは出発の2時間前までにチェックインを済ませなければなりません。
チェックインを済ませ「楽しかった台湾よ、サヨウナラ、またすぐ帰って来るからね」なんて惜しんでいると、何やらものすごい人垣が出来ています。集まっている人たちの年齢層が妙に若く、手に日本語の名前の書かれたうちわを持っています。すると「キャー!」という歓声とともに数人の若い男性がこちらに向かって来ました。どうやら「LEAD」っていう日本のアイドルグループの皆さんでした。



日本人の私が全然知らないのに、台湾では日本人のアーティストが超人気があるんですね。めったにないハプニングに遭遇でき面白かったです。

さて、空港のチェックインも無事済んで、搭乗まではまだ2時間近くあります。空港内でもあちこちに台湾フードの看板が見えます。そこで、まだ食べてないものを探しに行くことにしました。最初に見つけたのは「豆花(トウファ)」。



豆乳プリンです。プリン自体には味がついていませんが、シロップと好みのトッピングを入れて一緒に食べます。甘さ控えめのヘルシースイーツです。私はトッピング3種類あずき、緑豆、タロイモのお団子を選びました。大好きな豆花をギリギリセーフでお腹におさめ、ホッとしました。

すると!夜市などの雰囲気を再現した屋台村が出現!ここにもまだ食べてないものがあったんです!「台湾式牡蠣のオムレツ」と「大腸麺線」。




どちらも屋台などでもしょっちゅう見かけるポピュラーなお料理。小粒の牡蠣、卵、青菜が入っているもちもちとした食感の台湾式牡蠣のオムレツは台北名物の基本中の基本。これを食べずして帰ったら台湾通の名がすたるというものです。大腸麺線の方はいかにもジャンクなおやつラーメンで、麺がそうめんのように細くて片栗粉でとろみがつけてあります。もちろんホルモンの煮込みみたいなのも入ってます。本当にスナック風なのですが、ついつい手が出てしまう不思議なおいしさです。



まさか空港に行ってまでこんな屋台の雰囲気で台湾フードにありつけるとは思ってもみませんでした。偉いぞ桃園国際機場。

そんなわけで出国ギリギリまで台湾を食べ尽くした私たち。心も胃袋も相当満足し、台湾を後にしたわけですが、帰りの飛行機の中ですでに次の訪台のことを思い描くのでした。それは・・・
新たな人生の目標。それは「吉田愛美と行く台湾(食い倒れ)ツアー」の実現。これまでのような有名人と行くだけのツアーではなく、吉田愛美自らがディープな台湾のガイドをします。私と台湾に行きたい人はまず胃袋を鍛えておいてください!
ライバルは、あっという間に売り切れたという「東国原知事と行く韓国ツアー」です!(笑)


さあ、今回で「台湾アドレナリンの旅」シリーズは終了です。長々とお読みいただきありがとうございました。私自身この旅行記を書くことによって台湾を追体験することが出来ました。皆さまに少しでも私の大好きな台湾に興味を持っていただけたら嬉しいです。いつか実際に、皆さまを直接ご案内出来る日を夢見ています。
それから、旅のパートナーのまきちゃん!あなたのおかげで今回の台湾の旅もとても新鮮な気持ちで楽しむことが出来ました。どんなにゲテモノでも、どんなにお腹いっぱいでも、「食べたい!」「おいしい!」と言って私の食欲につきあってくれてありがとう。絶対ぜったい、また一緒に台湾に行こうね!

ところで旅行記は最終回を迎えましたが、引き続き台湾の歴史についてご紹介して行きたいと思っています。
台湾はアジアでは今やトップレベルの近代化された国ですが、ここまで来るのには相当な長く苦しく、暗く辛い道のりがありました。引き続きご愛読のほどよろしくお願いいたします。